通常、私たちがモノを買うときの満足度のピークは、買った時にあることが大半かもしれません。未だ使えるのに、年が経つにつれて飽きてしまい、別の商品に意識が移ってしまうことってないですか?また、汚れてしまい使うのが億劫になり捨ててしまうものも多いですよね。
一方で、買った時よりも使い続けている時の方が満足度が高いモノもあるのも事実。革靴は、履き始めこそ固くて痛みを伴うこともしばしばありますが、年を重ねるに従い少しづつ自分のものになっていきます。フォックスブラザースの生地で仕立てたスーツの場合、最初は固くて重いのが、着る人の体型に従って年とともに柔らかくフィットすると言われています。年を重ねて初めて得られる価値を尊ぶ気持ちを、私たちは持っています。
以前、秦野市でお引き渡しをしたお施主様であるN様は、「家の新築時には完全である必要は無い。不完全な部分は、住みながら足してゆけば良い」という、シンプルながら深みのある価値観をお持ちでした。住み始めてから家と関わる喜びと楽しみを、よくご理解されていらっしゃるのだなと、作り手の私たちが嬉しい気持ちになったのをよく覚えています。(ご参考 : N様インタビュー)
また、真鶴で建築したA様におかれましては、「人生の折り返し地点での新居の計画。家の間取りを細かく考えることなんかよりも、これからの人生でいつ何が起こるのか?という事をしっかりと考え抜くことが何よりも大切。すると、細かく間取りを考える必要なんて無くなる。結局シンプルな家が長い目で見て住み心地が良くなる。」というお考えのもと、プロジェクトを進められました。A様ご主人におかれましては全館空調システムを自ら考案・設計され、お住まいに搭載されています。寝食忘れて没頭され、家づくりを思いっきり楽しまれていた様です(奥様談)。(ご参照 : A様インタビュー)
家づくりを通じてお客様から学ぶことはとても多いのですが、「出来上がりに完璧を求めすぎない方が、楽しいかもしれない」という価値観はつまり言い換えれば、「家族の歴史がはぐくむエイジングに価値を見出すこと」だと思います。そのエイジングは美しくありたい。だからこそ本物の素材を選びたい。愛着を持って使い続ける事に喜びを感じていただける住まいを、(株)アイ.創建はこれからもつくり続けて参ります。
アイ.創建の家にお住まいのお客様インタビューは、こちらからどうぞ。