今回のブログでは、長期優良住宅のデメリット・メリットをご説明いたします。
長期優良住宅ってなに?と思われた方は、前回のブログをお読みいただいてから今回の記事をご参照いただくと、スムーズに理解できると思うので、前回ブログをお読みいただいてからこちらのブログをご参照ください!
【デメリット】
1)申請費用が掛かる
長期優良住宅制度を申請するときには、認定申請書や複数の添付書類が必要です。このため、書類の作成や代行申請に別途費用がかかるケースが一般的です。
住宅性能の良し悪しは見た目ではわかりませんし、一般の方は設計図などを見ても理解が難しい部分があります。
申請に費用はかかりますが、住宅は高価な資産なので、『認定を受けることで安心を得る』とお考えいただければと思います!
2)建築コストがかかる
優れた住宅性能を確保するには、構造部材や住宅設備はグレードが高いものを選ぶ必要があります。
グレードの高い構造部材や住宅設備は価格も高いため、一般的な住宅と比べると建築コストは割高になります。
裏を返せば、長く住める家になりますし、性能に不安や不満を感じながら住むより良い選択ではと思います。
建築コストは割高だけど、「自然災害後に補修すれば住み続けられる家」と、「建築コストは抑えたものの災害後に建て直さなければいけない家」は、コスト以外の観点でもどちらが良いのか明白ですね!
3)メンテナンス履歴の作成・保存が必要
長期優良住宅制度の認定を受けるには、申請時に維持保全計画を立て、建築後はその計画を適切に実施する必要があります。
大きな台風や地震の後には臨時点検の実施も定められており、維持保全のための点検・補修は、床下にもぐったり屋根に上ったりするため、家を建てた建築会社に依頼して実施するケースが多いです。
維持保全計画を実施するには、建築会社への依頼や、実施記録を作成・保存する手間がかかります。
これらが適切に実施していないと判断された場合、認定が取り消される可能性もあります。
長期優良住宅認定制度は、「孫の代まで住める家を建てる」というのが基本的な考え方なので、せっかく高性能な家を建てても、メンテナンスをしないと性能は落ちますし美観も損ねます。メンテナンス実施内容の書類を手元に残せば、メンテナンスを頼む建築会社が変わったときもスムーズに引き継ぐことができます。さらに、売却する際、きちんとメンテナンスされた住宅は高い価格で売ることも可能です。
メンテナンスには費用や手間がかかりますが、デメリットにはならないと思います!
デメリットも考え方でメリットになりそうですが、皆様はどのようにお考えになりましたか?
次回はメリットのご紹介をいたします。
(池田)