2019.03.04

【コラム】木造住宅の耐震設計の実態(2)

耐震と制震

木造2階建て住宅の耐震設計の実情

 

 

そもそも耐震設計とはどういうものなのか?そして、木造2階建住宅の耐震性能の確保のルールとはどの様なものか?これを以下で説明します。

 

 

建築基準法では、科学的な根拠に基づいた計算により、十分な耐震性があることを裏付ける構造計算を行うことを
義務付けています。ところが、 木造2階建住宅に限ってはこれが免除されているのです。つまり、構造計算をしなくても建てることが可能です。(法20条)

 

 

現在建てられている住宅の大半がこの構造計算はしていない、つまり耐震設計はされてないと思っていただいて結構です。ただし、適当に建てているわけではなく、「仕様規定」という規則に従い、建物の耐震性能を確保するというのが今の決まりです。科学的根拠に従っているわけではありません。「この程度の仕様なら、まあ大丈夫だろう。」という経験則に従った考え方です。

 

 

この仕様規定ですが、具体的には、地震と強風による水平方向の外力に耐える壁の量と配置のルール、基礎の仕様、土台と基礎の緊結の仕様、柱の太さや梁の欠きこみの仕様などに関する規定ですが、「抑えどころとその参考レベルを教えますからこれに従っていればたぶん大丈夫ですよ。」という考えで法整備がなされていると考えるのが妥当な気がします。

 

 

このような甘い状態となっているのは恐らく、全ての2階建て木造住宅に構造計算を義務付けると、技術者不足と価格競争力の両面から業界が追い付けないのが背景だと思います。苦肉の策として、耐震等級1,2,3という分類を品確法という法律で設定し、一般(および業界)にもわかりやすい表示を定めて、耐震レベルを3段階で選べるようにしました。耐震等級1が建築基準法レベル、等級2がその1.25倍、等級3が1.5倍という規則です。

 

 

弊社では、最低でも等級2相当の建物強度を確保する方針としています。更に細かい耐震設計の方針を決めていますが、こちらは別の機会にお知らせしたいと思います。

 

第3回目に続きます

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