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2019年06月05日 3時0分
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苦難を乗り越えた先の楽しみ

 秦野市にあるO様邸に来た。玄関ポーチの天井部分のアールが目を引く、可愛らしい外観の住まいだ。見上げると、アイアンの妻飾りが目に留まる。アルファベットのM、R、H、そしてサーファー。「あれは子供たちのイニシャル。あとウチの主人、サーフィンが趣味なので、アイ.創建さんと相談してデザインを決めました。」とO様妻がにこやかな表情で説明してくれる。
今回も、建て主から住まいづくりへの並々ならぬ熱意を感じられそうだ。住まいづくりの経緯や思い出をお聞きするため、O様に当時を振り返っていただいた。

フレンチカントリー調の可愛らしい外観。2階の窓の上に子供たちのイニシャルとサーファーを模った妻飾りが見える。

 

困難を極めた会社選び

家が手狭になったことで新築を考えはじめたO様。従来よりインテリアにも興味があったことから、自分なりの理想の住まいのイメージはぼんやりとあった。でも何から着手してよいのか分からない。
即座に思いたったのが「住宅総合展示場」。気軽に見ることができるという理由から足を運んだ。各社の説明を熱心に聞いた。耐震性能にも関心を持った。ただ、どの会社をみても、ぐっと来るものが無く次の一歩が踏み出せない。そんな中、招かれた友人宅で「こんな家なら住みたいな」という印象を初めて持つ。機能性をしっかりと考えた動線計画に特に魅力を感じた。

それからのO様。雑誌やインターネットで情報収集に励み、自分たちが理想とする住まいのイメージを、少しずつ具体化した。「たぶんこれが実現できるのは、地場の工務店しか無いと思いました。ハウスメーカーは、間取りに制約があると聞きましたし、標準から外れた仕様にすると高額なオプション料が上乗せされるので。」とO様は当時を振り返る。

ただ、地元工務店といっても各社各様、それぞれの個性や強み弱みもあるだろう。実際に一つ一つ訪問するしかない。早速O様は休日返上で、完成見学会を中心に多くの会社を訪れた。しかしどの会社も一長一短、決め手に欠ける。ウェブで見た印象と実際とのギャップが大き過ぎて失望することもあった。どんなに時間を費やしても依頼したい会社が見当たらない。焦りの中、途方に暮れる毎日が続く。

 

玄関土間。右手は土間収納。左手に見える小さな収納扉は、地場工務店ならではの手作り感溢れるデザイン。

 

 

執念で探し当てた会社

そんな中、「秦野市 工務店」でウェブ検索をかけてアイ.創建を探し当てた。O様は「検索エンジンの上位にヒットしなくて、良くぞ探し当てられたなと思います。」と笑う。アイ.創建は、広告宣伝費用を極力抑える方針である。上位にヒットさせるためにはそれなりの広告料が必要だが、高額な広告費用は、結局はお客様のためにはならないという判断である。

これまで数多くの会社を調べて、少々絶望的な心境になりつつあったO様だが、ウェブサイトを見て興味を持ったアイ.創建を訪ねることに決める。早速訪れた、アイ.創建の本社・ギャラリーLuminosa。建物全体から住宅会社らしからぬ空気が漂い戸惑う。その時居合わせていた設計担当・大塚から、ギャラリーの各コーナーで、素材や設計方針の説明を受ける。「特にサイトプランの説明を受けた時は、目から鱗でした。ここまでやってくれる会社は今まで無かったので。」実際にサイトプランの事例を見てO様は感心された様子で、自分たちの計画地でもこのプランが欲しいと思ったようだ。「当初の戸惑いは消え、もっと知りたいと思いました。」O様の家づくりが前進し始めた。

 

リビングダイニングの一角は土間としており、休日には親子でサーフボードの手入れをする。ボルダリングができる壁もあり、土間リビングが家族の遊び場にもなっている。

 

 

依頼の決心

アイ.創建での建築が前向きになった理由を更に聞いてみた。「本社のトイレを見て、ここに依頼したいと感じました。私たちのセンスと合う気がして」とO様妻が微笑む。センス良くコーディネートされた内装ではあるが、それ以上に使う人への配慮が随所に感じられる。そのような気配りを感じ取ったのだろう。

「でも多分高額なんだろうな」と夫婦二人が不安に感じて、この先進めて良いのかどうか迷った。それでも、小田原で開催された内覧会やモデルハウスを続けて見学、益々アイ.創建の虜になった。「やはり、心配だったのはお金のことでした。土地も同時に取得する必要があったので。でも早い段階から概算の見積もりと土地取得費用、その他経費といった、出費の全てをまとめてくれたので、着手の決断ができました。」特に、土地探しにあたっては、配置計画や環境面に関する所見をまとめたサイトプランが役に立ったようだ。「不動産会社さんとは違う視点で、土地選びのアドバイスをいただいたので、ありがたかったなと思いました。仲介手数料は払っていないのにね。」とO様は笑いながら当時の事を懐かしんだ。

 

 

 

子供部屋の真上にあるロフトからは、登り棒でも昇降できる。子供たちは、アスレチックの様な家が大のお気に入りの様子。

 

楽しかった打ち合わせ

「家づくりの中で一番楽しかったひと時は、計画を詰めていくディスカッションの時間でした。」この言葉は担当者冥利に尽きる。「毎回Luminosaへ行くのが楽しみでした。前回お伝えしたことがどんな形になっているのかを見るのが楽しみだったし、毎回新しい発見があったし、何よりも自分の思っている事の更にその先を提案してくれるので、さすがプロだなと感じていました」。

実は、O様は友人の家づくりの経験談が、常に頭の中にひっかかっていた。「ありきたりの提案。できないことだらけ。辛い時間だった。」と聞いていた。「打ち合わせに対する当初の先入観とは真逆だったからこそ、ディスカッションの時間が楽しかったんだと思います。」但し、打ち合わせを重ねていくとどうしても予算オーバーになってくる。「やりたいことが次々とあふれてきたので、予算が膨れ上がってしまって。でも一方で、削減の提案もいただきました。」最終計画案に決定するまで、施主とアイ.創建の並々ならぬ意気込みがあったからこそ、実現できたのだろう。楽しそうに説明してくれるO様の横から、「O様は雑誌の切り抜き写真をご用意して下さり、私たちにイメージを的確に伝える配慮をして下さいました。とてもありがたかったです。」とアイ.創建の担当者。双方の信頼関係があってこその、楽しい打ち合わせのひとときだったのだろう。

 

職人さんたちとのやりとり

アイ.創建では、建物着工の前に、施主と職人とが一同に会する着工式をとり行う。担当する各職人から挨拶と工事に対する意気込みを伝える大切なひとときだ。「職人さんたちの顔が見られて安心できました。あと、何だか結婚披露宴みたいで。いい思い出です。」工事開始後に定期的に更新されるウェブサイトの現場進捗を見るたびに、「この工事はあの方がやったんだなと思っていましたよ。やはりいつの時代になっても家づくりの主役は職人さんなんだなとも思いました。」

O様は、1日おきに現場へお茶を持参していた。「その時に会話ができたんですが、着工式に会っていたので、皆さんとお話ししやすかったですね。」施主と住宅会社と職人が、三位一体となりプロジェクトを成功に導くためには、案外このような着工式が重要な役割を担うのかもしれない。

「工事現場に足しげく通っていたので、現場打ち合わせもスムーズにできたと思います。電気配線やコンセントなど現場変更がありましたが、細かなところまで対応してくれました。棚の高さや造作家具の打ち合わせは私たちがなかなかイメージできなかったので難しかったけど、熱心に対応してくれました。」O様は室内をぐるりと眺めながら一つ一つの打ち合わせを懐かしんだ。

 

奥様が完璧と評するキッチン。材料一つ一つを吟味。国内では珍しいカラーのステンレスシンクを採用している。レンジフードはデザインと機能性に優れた海外製。

 

 

満足の住まいづくり

建築の記念に、2階ホールの漆喰の壁に家族全員の手形を押した。内装も、自分たちの描いたイメージに一致して満足している。「新居になって、インテリアや小物を買うのが楽しみになりました。現場で皆さんに苦労して頂いた造作の棚に飾りたくて。」とO様妻は微笑む。さらに、「キッチンエリアのすべてがパーフェクト。何も言うことがありません。」なかなかここまで褒めて頂けるのは 珍しい。住まい手と作り手との間で、しっかりと共通認識ができていた証拠であろう。O様夫がたたみかけるように続く「全く不満が無いんですよ。一つくらいあってもいいじゃないですか。」この言葉から、出会いから完成までの間、とてもいい関係でプロジェクトが進行したのがよくわかる。

最後に、家づくりの秘訣を聞いてみた。「何社も見たからこそ、アイ.創建さんの良さが分かりましたね。 いくつも会社を訪問して、しっかりとお話を聞いて、比較判断した方が良いですね。一生に一度のことですので。あとは、感覚が合う担当者と家づくりを進めないと、思ったことが伝わらずにストレスが溜まるかも。」 経験を踏まえたO様の言葉には重みがある。多くの住宅会社を見て回った時間は、一見無駄に思えるが、様々な会社を見ることで家づくりの素養が養われたのだろう。打ち合わせを楽しく進められたのも、会社見学や住宅事例の分析など、研究を重ね、家づくりの基本を習得していたからこそであろう。新居の計画に真摯に取り組んだO様ご家族は、清々しい空気の中で楽しい毎日を過ごしていらっしゃる。

家づくりSTORY(秦野・O様)