平塚郵便局の斜向かいにある八幡山公園に、目を引かれる洋館がある。旧横浜ゴム平塚製造所記念館だ。
日本火薬製造株式会社の技術士のイギリス人の住宅として、明治45年頃につくられた、明治時代の洋風建築を移築したもの。国の登録有形文化財で、構造は木造。アーチ屋根の塔屋、緑の中に佇むその外観に目を奪われる。
旧横浜ゴム平塚製造所記念館の外観は、全体のバランスに加え、
細部の装飾にも感心する。
軒先やアーチ窓まわりの装飾以外にも、基礎の床下換気口にまでこだわりが感じられる。
旧横浜ゴム平塚製造所記念館の内部は、とても天井の高い空間となっており、色使い、独特の空気感に圧倒される。日本火薬製造株式会社が日本海軍に買収されてからは、将校クラブの応接室や娯楽室として使用された歴史があるらしい。照明やカーテン、家具は当時をイメージした現代のものに変わっているが、当時の雰囲気は感じられる。