2018.01.01

構造材の乾燥

素材と設備

当社で構造材として採用している檜。乾燥も重要なファクターです。

檜の無垢の柱は乾燥の仕方も重要です。原木から製材したばかりの木材製品は、まだまだ水分をたくさん含んでおり、「生材(なまざい)」と呼ばれる状態です。
建築資材として乾燥材が求められる理由は、この生材は乾燥が進むにつれ、変形や収縮が起こってしまい、建築構造上、不具合が出るからです。

乾燥するという事は、木材から水分が抜けるという事で、野菜や魚でも保存用に乾燥させると縮みますが、これと同様の現象が木材にも起きるわけです。
木材は野菜や魚ほど縮むことはありませんが、乾燥による変形・収縮で、曲り・反り・割れが生じる事になるので、木材が乾燥しないままの状態で家を建ててしまうと、家が建った後に徐々に乾燥し木材が伸びたり縮んだりします。

その際、変形や収縮の度合いが大きい為に、家の構造に歪みが起きる可能性が高くなります。
だから乾燥材が必要になるわけです。

そのため、家を建てる前の状態で柱の芯まで切れ目を入れることがしばしばあります。
これを“背割れ”といいます。背割れを入れておくことで木材の中心部を乾燥させる役割と共に、建築後に柱が変なところで割れることを避けるなどの役割があります。

一般的に使用される柱には背割れが入っていることが多いのですが、アイ.創建では背割れの入っていない柱を採用しています。

背割れなしできちんと乾燥させるということは手間がかかります。
けれど、建物全体を支える重要な部材であり、取り換えができない部分だからこそ背割れなしの最高の柱でお家をつくりたいと考えています。

 

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