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子供の笑顔は希望の証(2)

(前回の続きです)

さて、西日本豪雨の被災支援活動はまだまだ続いています。

我が家の長男も7月いっぱい臨時休校になってしまったため、毎日災害がひどかった地区に赴き、家具やたたみ、家財道具などの荷出しや片付けなど、しのびない気持ちを抱えつつ頑張っています。赤ちゃんのころの自然育児(?)のおかげか、おかげ様で熱中症にかからず、ずっと元気でした。もちろん、気が張っていたのもあるかもしれません。

 

水没した地区の片付けは、それはそれは大変で、しかも家の2階まで浸かった水はただの雨水ではなく、下水やら工業用水やらいろんなものが混じった水。段々と有害物質も発生しています。浸水した家財道具などとりあえず泣く泣く外に出さないといけない状況。粗大ゴミと言うにはしのびないいろんなものが道に溢れ、町中は危険がいっぱい。

 

こんな時、当事者は子どもたちに構ってあげられる余裕が持てません。大人だっていっぱいいっぱい、何をどうしていいのかわからない!子どもたちの心のケアをしてあげたくてもできない現状に保護者のみなさんは余計ストレスをためてしまう。そうでなくても暑いとイライラしがち。呼吸が浅くなりがちです。そんなストレスは子どもたちにも伝わるので、子どもだっていろいろ心にためています。何事もなかったように明るくふるまっている子どもだって……。

 

先日、全国ニュースでも再々取り上げられた倉敷市真備町(町中が水没)の子どもたちに「瀬戸内市に来てもらって、思いっきり遊んでもらいたい…」そんな思いをもった大人たちが集ってできた「せとうち市キッズウェルカムプロジェク」のお手伝いに行ってきました。

 

自身も被災されたのにバスを提供してくださった方が約30人を瀬戸内市に連れてきてくださいました。まず案内したのが「日本一のだがし屋『大町』」。もともと大町さんは食品やお菓子の卸売業者さんですが、子どもたちでも気兼ねなく買える駄菓子を扱うことは子どもの笑顔が増えることであり、「日本の心を継承する中小零細企業の掘り起こしや共存共栄にもなる」という理念から、日本中の駄菓子をあつめた「日本一のだがし屋」を作られました。

 

そこは駄菓子のほか、昔のおもちゃを売っている「縁日屋台」もあり、子どもにとっては(元子どもにとっても)パラダイス。バスから降りた当初はこわばっていた子どもたちは、そこで300円券をもらい、あれこれ駄菓子やらおもちゃなど物色しているうちに目がキラキラしてきました。

 

大きい子は小さい子の買い物カゴに入っている駄菓子の計算など、よくお世話をしてあげていました。大町社長はいつも「子どもの笑顔は希望の証」と仰っています。この日も変装して「だがしがとびだす紙芝居」おじさんになったり、水鉄砲遊びではすすんで的になってくれたり…。子どもたちは思いっきり笑い、思いっきり遊んでいました。

 

http://www.ohmachi-site.co.jp/(大町さんHP)

その後は、「岡山いこいの村」に移動。http://www.ikoi-okayama.com/(岡山いこいの村HP)

 

ここは「日本の朝日百選」にも選ばれるほど、海と空が接するあたりから朝日が昇ってくる絶景ポイント。平忠盛(平清盛の父)もその光景に感動し「虫明の迫門の曙 見る折ぞ都のことも忘られにけり」と歌ったほど。そんな風光明媚な「岡山いこいの村」は視界が開けたお庭が広いので、おいしい空気をたくさん吸い、大町さんでいただいたソフトグライダーを飛ばしながら走り回り、ヤギやエミュ(そうです!今年の5月24日に失踪し全国ニュースになったエミュがいた施設です)と触れ合いました。

 

お外遊びが疲れたら、大広間に戻り駄菓子を食べたり、ボランティアで来て下さった美容師さんにヘアカットもしてもらいました。リフレッシュができたからでしょうか。みんなとってもフレンドリーになり、どの子も笑顔で「これおいしいよ」って私にも駄菓子をおすそ分けをしてくれました。ずっとおかしとか食べられなかっただろうに…。

 

そんな中でも気になったのが、ずっと無口でお兄さんやお姉さんがはしゃいでいても無表情であまり動かなかった4才の男の子。私はたくさん絵本を持ち込んでいたので「何が好き?」って尋ねてみたら、車の絵本を指さしたので、車にちなんだ絵本を数冊読みました。とても熱心に聞いてくれていました。数冊読んだ頃にはちょっと元気がでて他の子とも遊べるようになり、地元の方がプレゼントしてくれたスイカもおいしそうに食べてくれました。

 

心がほぐれたのでしょうか…。「あんな、ぼくな、ぜんぶながれていくの、みてたんよ」とぽつりぽつりとつぶやき始めました。今までずっと心に溜まって出せなかったのかもしれません。共感してあげられる場って本当に大切だと思いました。

 

お迎えに来て下さったお父さまが「笑顔が全然違う!」と喜ばれたその笑顔がとても印象的でした。

 

(次回に続きます)