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「かこさとし」さんで、大きくなりました(3)

皆様こんにちは。

 

さて、『からすのパンやさん』は、偕成社から発行された「かこさとし おはなしのほん」の7作目。私は小学生の頃、このシリーズをほとんど読んだと思うのですが、8作品目の『にんじんばたけのパピプペポ』に出てくる建物のことは強烈に覚えています。

 

 

にんじん色のレンガで建てられたキノコ型の保育園、分厚い本型の図書館、グランドピアノ型の音楽ホール、そしてブタ頭型のマイホーム。耳が”滑り台”なところもお気に入りでした。子どもの頃は(めでたしめでたし)で終わっていたと思うのですが、この作品も今読み返すとかなり深い内容。

 

ここでも自由奔放な子どもたちに囲まれ、ご両親が子育てに相当奮闘されるのですが、子どもたちを否定しないご両親で、子どもたちはいろんな体験を通して自らの力でぐぐっと成長していくのです。

 

申し遅れましたが、主人公は20匹の子ブタ達です。子どもの頃は読まなかったであろう作者あとがきのページには、「予防医学」や「対処療法」に対する加古里子さんの思いがぎっしりとつづられていました。

 

ステキなお話を長年にわたり世に送り続けた加古さんですが、「創作物語」だけではなく幅広い分野の絵本を出されています。東大工学部ご卒業という経歴をお持ちで「科学絵本」というジャンルの開拓者でもあります。

 

図書館で「科学絵本コーナー」に行くと、「あれ?これも加古里子さん?」って思うかも。また「土木・建築」分野でも、人間生活と社会性に連なる分野の先人の歴史的な背景を伴って、発掘提供した作品を多く出されています。

 

これらの作品群からは「学ぶって楽しいね」という想いがとてもよく伝わります。加古さんの作品に登場する子どもたちは、みんな、いわゆる「いい子」ではないのです。「ときどき失敗やいたずらもする、そういうプチ悪の面を自分で乗り越えていく、そんなかしこさを持った子になってほしい」そうインタビューで加古さんは語っていました(月刊MOE2017年3月号参照)。

 

 

今回、加古里子さんの思いに近づきたくて『未来のだるまちゃんへ』(発行:文藝春秋)も読んでみました。

 

子どもたちへの賛歌に溢れ、子育て時期にありがちな親子のすれ違いや心の葛藤にも寄り添い、育児書としても秀作と言える一冊でした。

 

その中で「子どもたちの姿は僕の生きる原動力だった。だからいつの時代も、子どもたちには生きることをうんと楽しんでいてほしい。この世界に対して目を開いて、それをきちんと理解して面白がってほしい。……」と語られています。

 

子どもたちをいつも信頼し尊敬していた加古さん。その姿勢を受け継いでいきたいものですね。