株式会社無添加住宅の中上均(ちゅうじょうひとし)さんへのインタビューを本日より連載します。無添加住宅の普及のため、全国を飛び回る中上さん。無添加住宅の開発秘話からお客様との家づくりエピソードまで、これから家づくりを考えるお客様にお役に立てられるお話を中心にお伝えします。
聞き手 中上さん、それではよろしくお願いします。先ずはウェブサイトをご覧下さる方々へ、無添加住宅の簡単なご説明を頂戴できますでしょうか。
中上 はい。本日はよろしくお願いします。私たち株式会社無添加住宅は、「誰もが安心して住みたい」との願いに応えるために、住まい手の健康第一の住まいづくりを追求し続けています。そしてこの理念に共感を覚えて下さっている代理店様を通じて、全国のお客様へ無添加住宅を提供しています。
18年前、無添加住宅を開発したきっかけは何だったんですか?
はい。当社の創業者、現在会長である秋田憲司が開発しました。秋田会長は当時兵庫県の西宮で、(株)秋田ハウジングという住宅会社を経営していました。(株)秋田ハウジングは当社の前身でもあるのですが、ある日深刻な体調を訴える一人の女性がご来店されたのが、きっかけなんです。その女性のお住まいが無添加住宅の第1号なんです。
当時の日経ビジネスにも、そのエピソードが掲載された様ですね。シックハウス症候群については、未だはっきりと解明されていなかったでしょうから、手探りの家づくりだったのでは?
そうですね。住宅を1棟建てるにあたっては様々な建材を使うのですが、当然、そこには多種多様な化学物質が含まれているわけです。それぞれの物質の人体への影響についてはわからないことが多いですから、一つ一つの建材がこの女性に対して安全かどうかの検証作業を繰り返して材料を吟味しました。
とても手間のかかる作業だったのではないですか。
そうですね。ただ、この無添加住宅第1号の家づくりが、今の無添加住宅の家づくりの原点なのです。私たちが追求する家づくりは、経済性や施工のしやすさからみると劣っているかもしれませんが、何よりも空気環境の安全性の観点からは間違いありません。
シックハウス保証を開始されたのも、住宅業界初の様ですね。
はい。全国をまわっていると、頭痛、眩暈その他の深刻な、慢性的な体調不良を訴える方が多いことが分かります。重度の方は化学物質過敏症と診断されるのですが、これくらいのレベルとなると、お茶を飲んだ時に農薬を使っているかどうかもわかる程敏感な方もいらっしゃました。
シックハウス症候群や化学物質過敏症の方は、天然素材の住まいをお求めになりますが、天然素材の建材であってもそのような症状を和らげることができないケースもあります。当社の家は、どんな症状の方に対しても安全であるという自信があるので、シックハウス保証を付けることができるのです。
天然素材の建材が安全とは限らないのですか?
はい。そうなんです。
(次回へ続きます)