世界中で愛されてきた伝統的な建材
5000年前、ピラミッドの内部には、しっくいが使われていました。
しっくいはその後、エジプトからヨーロッパ各地へ広がり、その後シルクロードを通って中国へ至ります。
日本へは1300年前に伝えられたと言われています。
昔の生活は、今ほど衛生的でなかったため健康を保ちながら暮らすのは大変なことでした。
人々は様々な知恵で暮らし方を工夫するなかで、その経験から「しっくい壁の家に住む人は病気になりにくいようだ」と分かり、しっくいの良さを知り生活に役立てました。
しっくいは防火と耐久性に優れているため、蔵やお城にも用いられました。
長い時間をかけて人々の信頼を得てきた、安全・安心な建材です。
(平原 績)