2016.08.12

【天然素材】生きている素材

住まい計画のヒント

天然素材は、時間とともに素材の持つ魅力が増していくとともに、機能的で耐久性も高く、使うほどに愛着がわいてきます。性質や機能を理解し、適材適所に天然素材を使えば何世代にも渡って住み継げる家になります。

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当社が屋根に使用する玄昌石は、2億数千年かかって形成された粘板岩。強度、耐久性に優れた特性を持ち変質しにくいので、ヨーロッパでは古くから屋根材として利用されてきました。

 

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左官材の漆喰の主成分は石灰岩です。1,200度の熱でも燃えず、湿度調節や空気浄化に優れた効果を発揮します。白さの秘密は固まるときにできる結晶が輝いて見えるからです。

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珊瑚や貝の化石などが混じっているコーラルストーンは、中国では七宝のひとつとして重宝されています。光の当たり具合で表情を変え、建物の外観に美しい陰影をつくります。

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天然木は、時間が経てば自らの油で美しくなります。無垢の木は、季節によって反ったり隙間が出来ることもありますが、それは木が呼吸をしている証拠、つまり生きている証拠です。

 

(平原 績)

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