2016.07.28

【温熱環境】エアコンが存在しない世界

住まい計画のヒント

最近の建物、例えば全面ガラス張りのオフィスビルなどは、エアコン無しでは過酷な環境となり使えませんね。環境への悪影響も相当なものだと思われます。もし世の中の建物が、始めからエアコン無しの前提で設計されていたら何が変わるのでしょうか?

例えば、神奈川県の全世帯がそれぞれ1台のエアコンを放棄すれば、東京ドームでのナイター400試合分の節電となるそうです。(年間約2,400万kWhの節電になるそうです)

更に、室外機から排出する熱も削減できます。同じく、神奈川県の全世帯がそれぞれ1台ずつエアコンを無くせば、街中に12万台の電気ストーブが置かれているのと同じ熱量を削減できます。室外機からの熱が集まり、夏の夜が寝苦しくなっているんですね。

住宅の設計においては、窓の配置、空気を冷やす植栽、室内の壁の位置の3項目の計画で、自然な風の流れを設計します。ただし、夏をエアコン無しで済ますのは、この猛暑では無理な様です。

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