前回までは間取りの話で続きましたが、今回は環境面からの住み心地、その中でも暑さ寒さについて少々。
暑さ寒さの対策方法は、様々研究しつくされておりまして、断熱材の性能を比較したり、パッシブソーラーっ何?と研究されている方も多いのではと思います。この研究はイコール商品比較であるため、お値段の問題もついてきます。
私は客観的な立場なので何を推奨するということはしませんが、選ぶにあたっての基準はご提供できます。以下の基準に従い選んでいただければ間違いないでしょう。
断熱材は、その断熱性能だけで決めるのは乱暴。
①壁の中の結露による断熱材の性能劣化の度合い。
②開口部の面積の度合とサッシ・ガラスの断熱性能。
③丁寧な施工をしているかどうか、の3点を確認しましょう。
機械を使わない純粋なパッシブソーラー住宅は様々あるが、性能の違いは大きくは無い。
むしろ建物の立地条件や設計条件に大きく左右される。
更に詳しくご興味ある方は、当日ご質問下さい。実は人体が感じる暑さ寒さの原因は、気温だけではなく、湿度や水分の蒸発、住まいそのものが発する輻射熱など、諸々の要因が絡みます。
セミナーで少しお話し致しますが、私の地元京都の町家では、古くから上手に生活の知恵として取り入れています。あまりお金をかけずに、夏冬を凌ぐ知恵は、受け継いでいきたいものです。
ちなみに、セミナー主催のアイ創建様は、パッシブソーラーが普及する以前から温熱環境制御のしくみを研究し施工されていた様で、技術革新に熱心な企業様は、これからもしっかりと地域に根付いて地域社会に貢献していただきたいなと思います。