2018.03.16

歴史ある大日堂

STAFF BLOG

アイ創建スタジオLuminosaより車で15分ほどの、秦野市蓑毛地区にある「大日堂」。

大日堂の4つの建物(蓑毛大日堂、不動堂、地蔵堂、大日堂仁王門)は、昨年10月27日に国登録有形文化財(建造物)に登録されました。大日堂の入口、県道脇にすぐ見えるのが「大日堂仁王門」です。門はその様式から江戸末期のものだと推測されており、また、中の仁王像は、神奈川県下で最も古い、平安後期の西暦1100年頃製作とされています。

 

大日堂仁王門をくぐり境内に入ると、「蓑毛大日堂」が正面に見えてきます。

中には如来像5体と聖観音像1体が納められています。建物内に入ると正面には金色の大日如来像が鎮座されており、その表情と辺りの静寂に、心が洗われる感じがしました。

 

現在の「大日堂」の建物は、享保14年(1729年)に再建されたものだそうです。大日堂の歴史は非常に古く、奈良時代の西暦742年に聖武天皇勅願所となり、奈良東大寺の大仏造営に尽力した行基が管理していたとされています。

向拝の手挟彫刻の牡丹がとても華やかです。当時の職人さんたちの技術力に圧倒されます。

 

大日堂を過ぎ、石で造られた階段を登ると「不動堂」が見えてきます。
中には、迫力満点の表情をした不動像が祀られています。
後から煉瓦調のタイルで造られた段板がとても残念です。修復されることを期待します。

 

不動堂を過ぎ、脇をさらに奥へ進むと「地蔵堂」が見えてきます。

中には、地蔵菩薩像と十王像が祀られています。十王とは冥界に住むとされる10人の王です。人は死ぬと三途の川を渡り、これらの王の前で今までの罪業を裁断されるそうです。十王それぞれが目を逸らしたくなる恐ろしい表情をしていました。

(大塚)

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