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壁のある人生(3)ー今の私を未来に思い出す壁

(前回の続きです)

これまで室内の壁の思い出話をしましたが、室外でも大好きな壁があるのです。それは、瀬戸内市民図書館の外壁。以前もご紹介させていただきましたが、瀬戸内市民図書館は、行政と市民が図書館に対する思いや憧れを長い年月をかけてシェアしながら築き上げた「市民図書館」なのです。

 

瀬戸内市民図書館(左側の建物)。全国で建てられた図書館のコンテストである、ライブラリーオブザイヤー2017で、1等賞を獲得した。

 

 

この図書館の通称は、「もみわ広場」と言います。「もみわ」とは、メインコンセプトである「もちより・みつけ・わけあう広場」から取られているのですが、これは、それぞれが暮らしや仕事、また将来を考える中で生まれた疑問や課題を「もちより」、その解決方法やこれからの展望を「みつけ」、そして、そこからさらに生まれた気付きや発見をみんなで「わけあう」ことのできる「広場」という意味あいを持ちます。

 

瀬戸内市では、新図書館の完成前から、市民のみなさんに完成までのワクワク感を共有してもらおう!ということで、瀬戸内市牛窓町にある「寒風陶芸会館」とのコラボレーションにより、「目指せ3000枚!としょかん寒風タイルプロジェクト」と掲げた企画を遂行しました。

 

赤ちゃんからお年寄りまで3200人以上が参加。制作してくれた手作りタイルは、現在、図書館南側の壁面を飾っています。ちなみに、寒風焼は日本六古窯の一つである「備前焼」のルーツとも言われ、飛鳥時代を中心とした約100年間、さかんに焼かれ、その土の白さから都で珍重されていたことが遺跡発掘調査により判明されています。

 

市民それぞれが思いのままタイルを作成。

 

未だ制作できない赤ちゃんたちは、手型や足型で参加します。

 

その郷土の貴重な土で、市民一人ひとりが思い思いに作ったタイル。それが図書館の外壁面にずらりと並べられているのです。

入口付近に貼られたタイル。一つ一つは小さいですが。。

 

子供たちも、自分の描いた世界をのびのびと表現しています。

 

 

私は、次女とは保育園参観日、長女とは小学校PTA活動、長男とは備前福岡の大市(日本最古の中世の市を再興したマルシェイベント)内ワークショップで作成しました。合計3枚。。。建物ができる前から「自分も建設に携われている」感って嬉しいですよね。「わたしの!図書館」みたいで…。

 

著者考案の、図書館非公認キャラ「もみわん」。

 

ですから、図書館が完成したとき、本当に自分の居場所が完成した!と心から思えて嬉しかったです。まさに市民図書館が市民それぞれの「サードプレイス」になりうるためのプロジェクトで、おそらく、タイル作りに参加してくださった皆さん、同じように感じてくださったことでしょう。公共施設だけど、個々によりそうとても温かみのある建物になったと思っています。

 

壁面を眺めていると、一人一人の暮らしや制作当時の今!が垣間見られて、とっても心がほっこりします。小さな手型や足型なんて(あ~~~うちの子どもたちがもう少し小さかったらできていたのになぁ~~~~~)とうらやましい限り。ちょっと難点を申すなら、毎回自分が作ったタイルがどこにいったかわからなくなる!一心不乱に探していると酔いそうになる!苦笑‼(まぁ、毎回血眼になって探す過程を楽しんでいますけど…)。

 

やっとみつけました。これです。

 

「壁がある」や「壁を乗り越えろ」など、「壁」って何かとやっかいなハードルイメージがつきものですが、壁」があるからこそ!「成長」できることも多いはず。何事も楽しんだもん勝ちですよね。