(前回の続きです。)
さて、この「ヌーベルバーグ」。
フランス語で書くと「Nouvelle Vague」。直訳すると「新しい波」ですが、ここでの意味は、フランスで1950年末から1960年代中盤にかけて、若い映画製作者たちによって今までの手法にこだわらず自由な感性で生み出された映画作品のこと。
20代だった私はジャストタイムで観た世代ではなかったのですが、ヌーベルバーグの代表作の一つでもある『勝手にしやがれ』は、カフェなどによくポスターが貼られていましたので、(あぁ!オシャレ系インテリが好んで観る外国映画ね)と、やっとわかりました。
話が少しそれてしまいましたが、つまり「ジャン・ポール・ベルモンド」とは、『勝手にしやがれ』(1959年、監督ジャン・リュック・ゴダール)の主人公であり、「新しい波(ヌーベルバーグ)はベルモンドの出現とともに打ち寄せた」と言われたくらいヌーベルバーグを代表する俳優なのです。
※「勝手にしやがれ」の映画ポスター。1959年。
まさか、「ポリンキー」のスリーポリンキーズ(ちなみに、3兄弟ではないそうです)の、「ジャン」「ポール」「ベルモンド(現在はベル)」は、フランスのヌーベルバーグを象徴する男優から名づけられていたとは!
衝撃的な事実でした。ちなみに、「ポリンキー」は2015年に25周年パッケージが販売されていましたから、なかなかの長寿(スナック菓子としては)ですね。私の場合、そんな些細な朝の会話から「映画狂時代」が始まったのですが、別にスナック菓子が好きだったわけではなく、つい耳に染み込んでいたCMソングを何気に歌っただけなのに、こんなに奥深いところまではまり込んでしまうとは…
趣味の入り口って意外と何気ないところにあるのかもしれませんね。
(次回に続きます)