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子供の笑顔は希望の証(3)

(前回の続きです)

今、「共感疲労」という言葉がクローズアップされています。

これは、何かつらいことが起きた人の苦しみや悲しみに共感し過ぎて心が疲れること。ひどくなると人の笑顔すら不謹慎と感じる状態になるそうです。共感疲労している上に何もできていない自分に対し無気力感のようなものに襲われる……これ以上やっかいなことはありません。

 

私も真夜中、赤ちゃんを抱っこしている感じで「よしよし」という寝言を言っていたとか……(辛い思いをしている子どもたちに、なんとかしてあげたいと思いつつ何もできていないと焦っていたせいかもしれませんが、これってこわいですよね)。

 

今、こんな焦燥感に駆られている人は多いかもしれませんが、「できることをできるときにムリなくさせていただく」スタンスでいいと思います。

 

日本では、昔から「情けは人の為ならず」と言われてきました。近年、「誰かに優しくするということは、その人の自立のためによくない」という間違った解釈をされがちですが、本来は「誰かのために、は結局は自分のためになる」という意味です(文化庁「国語に関する世論調査」より)。焦燥感に囚われることなく、でも、何かしら寄り添っていけたらいいと思っています。

 

さて、我が家の長女(中学生)次女(小学生)も夏休みに入りました。ということは、被災された地区のお子さんたちも夏休み。もちろん、閉鎖せざるを得ない学校園はたくさんあり、そのまま夏休みに突入してしまった子たちもたくさんいます。

 

今でも大人たちはやることがたくさん!床上浸水が激しかった地区では家財道具などの移動後、洗浄、床はがし、消毒作業など過酷な作業に追われています。このような作業中、子どもたちには安全な場所にいて欲しい、と思うのもごもっとも(「邪魔」って思われることも多々あるようですが)。長男や友人たちが被災復興支援ボランティアに勤しんでいる地域では、公会堂が整い、ボランティアや作業ができない方たちの居場所ができました。

 

ボランティアさんの中に、大工さんがいて、棚を作ってくれたので、私は絵本をたくさん抱えて次女とお邪魔しました。次女が夏休みになったのでやっとお邪魔できました。これらの絵本は、瀬戸内市で読み聞かせボランティアをされている方々や長女が通う中学校のPTAに現状を説明し、「もうすぐ絵本が必要になる」と訴えてご寄贈いただいたもの。

 

それらに前もって、送り主やエールをかいたかわいいシールを貼りたかったのですが、そういう作業ができなくて(時間的に、もありますがとにかくセンスがない)、心の中でちょっと不完全燃焼気味だったのですが「そうだ!ちびっこだって被災支援プロジェクの立派な一員になりたいはず」と思い立ち、準備だけして行きました。

 

初日は、かわいい年長さんが退屈そうにしていたので、「この(大量にある)絵本はね、いろんな人がここに住む子どもたちに読んでもらいたいなって思ってくださった大切な絵本なんだけど、お名前シールを貼るのを忘れちゃって…。今からお名前書くから、かわいくしてもらえる?」ってお願いしたら、「やる‼」と俄然ハイテンション。シールにいろんな絵を描いてくれました。

 

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次女(小3)が、何気なく仕切りだし、いい感じの流れ作業になり、あっという間に完了。できたばかりの棚に絵本を並べると、なんだか支援物資とは違う温かみが広がりました。そして、前述の「日本一のだがし屋」大町さんから贈られたたくさんの駄菓子も棚に並べてみると、どうしても乱雑な雰囲気が充満してしまう避難場所にほっこり感が生まれました。生きていく上で、なくてもいいものかもしれませんが、人々の心を癒してくれる存在だということを改めて思いました。

 

「○ちゃんのおかげで絵本も喜んでいるよ。お友だちが来たら、好きな絵本を持って帰ってもいいよって言ってね」と年長さんに言い、「立派なスタッフだわ」って私が感謝すると、とても嬉しそうに誇らしそうにしていました。

 

(次回に続きます)