2018.07.21

平成30年西日本豪雨によせて(3)

子育て世代応援prj

(前回の続きです)

今まで「台風がきても岡山だけ警報になっていない」ことが多々あり、地震も台風も逸れていたような岡山県。だからこそ、「防災意識が低すぎる」「何かあっても助け合えない」と言われてきました。それでも、今まで日本が全国各地で大震災や豪雨を経験してきたからこそ、岡山県人も助け合いの精神を高めていただいています。

 

全国ニュースにはあまり取り上げていませんが、我が家から10キロ弱に位置する岡山市の東平島地区の水没も深刻で、近隣の有志らが床上泥だしボランティア活動に勤しんでくださっています。みんな自分ができることで助け合おうとしている。動ける者は動く、動けないものは動ける人のサポートをする(普通の生活を守る、情報を集める)、何もできなくて心苦しい思いをするなら、応援したいところに直接支援ができる仕組みを探す(例えば、ふるさと納税でも「ふるさとチョイス災害支援」ができますし、岡山県ですと「みんなでつくる財団おかやま」という寄付金の行先がきちんとわかる市民コミュニティ財団があります)。もちろん、「応援しているよ」という気持ちだけでも被災地の皆さんは心強いと思います。

 

以前、東日本大震災で被災された中学生が言っていた「『がんばってね』という言葉は(こんなに頑張っているのに…)って辛かった。『ぼくたちがついているよ。応援しているよ』というメッセージがどれだけ心を強くしてくれたか…」という言葉が耳に残っています。

 

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※災害などの危機的状況下でのこどもの反応と、心理的ケア

 

今朝ラジオをつけたら、視聴エリア外の方からのリクエスト曲。とても励ましてくれる歌詞、そして「遠くからでも応援しています」というメッセージに心温まりました。祈りや応援は無力ではないと思っています。

 

私は今、中学校や小学校で朝の読み聞かせボランティアをしていますが、日々「絵本の力は大きい」と痛感しています。中学生でもたった10分、誰かに絵本を読んでもらうだけでも、心が整うとか…。こういう経験をしているからこそ、「本や絵本を流された子どもたちに何か届けたい」という動きもでています。

 

支援は長期戦。「中学生だから何もできない」と引け目や無力感を感じることなく「自分たちが今できることは何か」を考える姿勢が嬉しいです。「必要としている人たちに私たちの絵本を届けよう」プロジェクトがスタートしました。子どもだけでなく、大人だって絵本があれば癒されますね。

 

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補足資料:
●災害などの緊急時に、子どもたちへ心理社会的ケアを提供できる
「子どものための心理的応急処置」(セーブ・ザ・チルドレン)
http://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/

●支援にもいろいろなカタチがあることが学べる
『災害支援手帳』臨時公開版
http://books.kirakusha.com/saigaishien/(月刊「ソトコト」を発行出版社木楽堂HP)
※期間限定公開(公開期限未定2018年7月11日現在)

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