私たちは、8年前に無添加住宅と出会いました。
無添加住宅の創業者である秋田憲司さんを兵庫県まで訪ね、自然に囲まれたゲストハウスで、薪ストーブの火を囲みながら、秋田さんから様々なお話をお聞きしました。
そのお話の中で特に印象に残ったのが、住まいの空気環境の話でした。「暑さや寒さをしのぐ技術や、耐震性能を向上する技術については、各社しのぎを削っている。でも、呼吸を通じて体内に毎日取り入れる室内の空気の汚染については、抜本的な対策が施されていません。」
秋田さんは、新建材に含まれる有機化学物質の問題や、乳幼児の間で爆発的に増えているアレルギーやアトピーの問題などを、詳しく説明してくれました。事態がとても深刻であることがよくわかりました。
そして、無添加住宅の建材について詳しい説明をお聞きした結果、これなら住む方に自信をもって提供できると判断しました。その日から今日まで、無添加住宅の建材を使った天然素材の住まいを、多くの皆様に提供して参りました。
天然素材の良さを実感
天然素材のモデルハウスにご来場されたお客様や、実際に住んでいる施主の皆様も一同に、「空気が奇麗ですね」とおっしゃっていただいているので、間違いは無いなと思っています。
実際、私自身、天然素材の住まいで毎日生活している中で、新建材特有の嫌な臭いもないし、湿度調整が優れている分、年間を通じて空気がさらりとしているなと、感じています。
また、カビの発生も防ぎやすいため、呼吸器疾患にも良いみたいです。
さらに、アルカリ性の漆喰には、インフルエンザウイルスを除去する性能がありますので、インフルエンザを発症することはまれで、万一ウイルスが体内に入ったとしても短期間で完治したという話も聞いたことがあります。
天然の素材独特の優しい風合いには、心を癒す効果があり、長く住む場所であることを考えると、やはりいいものだなと、改めて思います。
一番に住んで欲しいのは、子育て世代の皆様
私も子育て世代の一員なので、なおさら思うのですが、天然素材の住まいでお子様を育てたいと思う方は多いのではないかと思っています。でも高額な天然素材の住まいを敬遠される方も一方で多いのではと思っています。
漆喰や無垢の木材などの天然素材は、高価な建材に分類されると思います。更に、企画化された製品ではないので、手作業の仕事がどうしても増え、その分コストに反映されます。
こういった理由から、天然素材の住まいは高価な住宅となり、世間一般でもそのような認識が通っています。
この実情を何とか打破したい。常々このように考えていました。
時間を重ねて、様々な切り口から検討を重ね、協力いただいている職人の方々よりアドバイスをいただきながら、ようやく、一つのプロジェクトとして進める決心ができました。
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