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お仏壇のある生活

皆様こんにちは。

 

春のお彼岸。貴方はご先祖供養やお墓参りなどを通し、ご先祖様を身近に感じられましたか?我が家は双方のお墓が遠方にあるため、ご先祖様を思い出しながら、つつがなく暮らせていることに感謝するくらいしかできませんでしたが、日々のありがたみを再実感しています。

 

お家にお仏壇があると、いつもそんな心もちになれるんだろうな。主人の実家には立派なお仏壇があり、帰省するとまずお仏壇の前に皆正座し、お土産をお供えし、帰省の報告をし、平穏な日々を感謝します。

 

そして、食事の前には一番にご飯をお供えし、いただきますの感謝を言い、嬉しいことや悲しいこと、コラ!って言いたくなることもお仏壇に聴いてもらう…こういう暮らしっていいなって帰省するたびに思います。

 

今、放映されているNHK朝の連続ドラマ『わろてんか』でも、お仏壇の前で朝の挨拶やただいまの挨拶、報告や相談などしているシーンがよく登場します。子どもには、お仏壇のある毎日を送らせてあげたかった。と今さらながらに思います。

 

主人も私も実家から離れた土地での借家暮らしなので、我が家にはお仏壇がありません。それに、あの「チーン」という”おりん”の音色には、癒しの効果があるとされる”1/fのゆらぎ”があると、日本音響研究所は公表しています。科学的にもお仏壇は心が落ち着くよりどころと言えるのですね。

 

※”1/fのゆらぎ”とは、小川のせせらぎや風鈴の音色など、一般的に人間が心地よく感じられる音に共通する周波数と振幅の特性を科学的に分析した指標。この定義にかなった音を聞くと、脳波中のα波が増加しリラックスする傾向にある。

 

私の父は、30歳手前でふるさと離れた地に家を建てました。父自身も設計に携わり、高台南向きに位置する土地を若い感性で有効に活用。一番南が庭、そしてキッチン、リビング、和室が横一列に並び、どの部屋からも瀬戸内海が見下ろせる眺望抜群な家です。そんな若者が核家族用に建てた家なので、和室や床の間は一応あってもお仏壇を置く場所や仏間など想定されていませんでした。「お仏壇はおばあちゃん家にあるもの」私は子どもの頃からお仏壇とは馴染みのない生活を送ってきました。

 

さて、そんな実家ですが、昨年、長年施設でお世話になっていた祖母が他界。母には兄弟がいないため、悲しみに暮れる間もなくあれこれお見送りの義務に徹し、御葬儀の後ホッとする間もなく「四十九日にはお仏壇をお迎えしなくては!さぁどうしたらいいの?」と、てんやわんや。

 

私たちには仏壇に関する知識が全くなかったのです。それでも、ご縁というものはありがたいもので、家族のように親しくしていた隣人が、自身の経験を活かして紹介してくれた仏具店であれこれ教えていただきました。

 

仏壇そのものも宗派によってかなり違いますし、仏具だって要るものと不要なものと宗派だけではなくお寺さんによっても全く異なるとか……たまたま詳しい方と知り合えたからよかったものの、慌てないためにも基礎知識くらい身に付けておけばよかったと後悔したくらいです。その前に、我が家だとどこに置くか…これにみんなで悩みました。

 

本来なら床の間がふさわしいのでしょうが、床の間がある和室で足が悪くなった父が寝起きしているため、やめたほうがいいよね。2階の和室にも床の間があるけど、普段あまり行かない部屋だしかわいそうだよね。だったら一番居心地のいいリビングかな。でも、洋間に仏壇っておかしいのでは……

 

あれこれ考えだすときりがないのですが、とにかく実物をいろいろ見せていただき、洋間にしっくりくる家具の上に設置できるサイズのものを購入しました。みんなが集まる部屋だし、向きも南側で海も臨めそうだし、おばあちゃんさみしくなくていいかな、部屋の雰囲気にもしっくりとくるし、何はともあれ故人を慈しむ心が大切だよね、という思いが購入の決め手となりました。

 

コンパクトサイズですが、やはり手を合わせて故人を思う場があるというのはいいですね。実家に帰るたび「おばあちゃん、ただいま」「おばあちゃん、行ってきます」と手を合わせています。施設にいた時よりも身近に感じられるようになりましたし、何より呼吸も心も整うって感じ!お仏壇のある生活ってすごいなって改めて思っています。

 

ちなみに、仏壇を購入したら、お寺さんに「入仏式」「開眼法要」をお願いしないといけません。その前の状態だとただの「家具」ですので…実家の場合、四十九日法要と共に拝んでいただきました。さてお彼岸とは、岸の向こう側にいるはずであるご先祖様のことを思って手を合わせるだけの日ではなく、自身を省みて大切な教訓を改めて考え、実践する機会でもあるそうです。

 

その大切な教訓というのが「布施」「持戒」「精進」「忍辱」「禅定」「智慧」。なんだか今どきの自己啓発本や開運本にでてくるキーワードみたいですが、古今東西、結局のところ真理は同じなのでしょう。お彼岸をきっかけに慌ただしい毎日を顧みて、いろんなことがありがたいと思えたらいいですよね。

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