2018.02.04

もっと子どもに頼ろう(3)

子育て世代応援prj

(前回からの続きです)

 

さてさて。では我が家の場合。

 

子どもたちは非常に家事戦力になってくれています。いや、子どもたちがいないとムリ!なことがあるのです。それは……お風呂!  (正確にはお風呂焚き)

 

「お風呂焚きが子どもたちの仕事」と言えば、昭和初期?と思われるかもしれませんね。もしかしたら、「おばあちゃん家で見たことある!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。我が家は古民家暮らしなのですが、以前は、お風呂の蛇口をひねったら普通にお湯を溜めることができるステンレス製の浴槽でした。

 

しかし、「薪で焚いたお風呂は温もり方が違う」と、刀鍛冶の主人が改造してしまい、それからお風呂焚きは長男(当時小学5年生)の仕事になりました。火を起こしたり焚きつけたりする喜びは男の本能をくすぶるのか、毎日よくしてくれていました。

 

そんな長男が中学卒業後、県外へ進学することになり、「これからお風呂どうしたものか…」と不安に思ったのは……わたしだけの杞憂でした。中1になった長女が立派に後をついでくれました。しかも仕事が早い!さすが、厳しい長男の手伝いをさせられていたことだけある、と感心しています。

 

そして今年の1月10日。長女が少し体調を崩し早々にベッドに入ったため、「お風呂どうしょう…」と思っていたら、まさかの次女が「わたしがする!」宣言。奇しくもこの日は次女8歳のお誕生日。「まぁ記念にいいかな」と思い、お任せしました。もちろん、火を扱うので、ずっと側についていました。

 

 

次女にとっては念願の風呂焚きデビュー。さすが、毎日兄や姉がしていたことを見ているだけはありました。初めてなのに、木がぼぅぼう燃えているのです!びっくりです!風呂釜の中の木って本当に!なかなか!火がつかないのですよ。この日のお風呂は、次女の成長と子どもたちの仕事継承などいろいろ思い、ありがたくてありがたくて涙が溢れました。

 

ちなみに、主人は火起こし名人(刀鍛冶)ですけど、わたしは普通の1970年代生まれ。実家はボタンを押したら10分後に「お風呂が沸きました」って音声流れますし……ですから、未だに1時間かけてもできないのです。これでお風呂焚きができないのは私だけになりました。子どもの成長に喜びもひとしおです。

 

スローライフってやらないといけないことが多いですし、やはり不便ですが、子どもに心から感謝できる場面があっていいなって思います。うちの場合は極端な例でしょう。でも、住まいづくりで勉強がしやすいレイアウトをお考えなら、お手伝いしやすいレイアウトも少し考えてみてください。家族の一員として子どもに相談するのもいいかもしれませんね。お手伝いって子どもたちの育ちや家族の絆作りに大切なことですから。

 


なかなか火がつかないので、ドライヤーを持ってきて再チャレンジ。炎がぼうっとあがりました。

 


薪に火が付いたら、灰の片付けもしていましたよ。感謝。

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