子供の遊び場を大人が決めてしまうのは好ましくありません。好奇心をあおられる場所は、全て遊び場になります。家中を、子供を意識した間取りにする必要はありません。機能性や利便性を追求するのは当然の事だからです。でも、ちょっとした遊びのある空間があると、ワクワクする瞬間が子供に沢山生じるのではないでしょうか。
子供の好奇心をあおる空間計画のヒントをひとつ。
子供が階段で遊びたがるのは、自分が動いたり、おもちゃを動かしたりする時の縦方向の変化が面白いからなんです。ジャングルジムや滑り台にまっしぐらな子供を見ると、何となく納得できますよね。
吹き抜けやスキップフロアなどで、上下方向の変化をつけることで、子供の動きも多様化し、視線の変化も生じた結果、創造力を発揮させたユニークな遊びを思いつくでしょう。
他にももっともっと空間構成の工夫によって楽しい仕掛けをつくることができます。
こんな事を考えながら設計や提案をするのは、とても楽しいです。