2015.10.19

【間取り】もし自分で間取りを考えるならば

STAFF BLOG 住まい計画のヒント

設計のはじまりは、お客様のことをよく知ることからスタートしています。もしご自身で間取りを考えるならば、自分自身とご家族を改めて見つめなおすことから始めたらいかがでしょうか。

毎日の生活で一番大切にしたいこと。
今、思いっきりやりたいこと、楽しみたいこと。
将来やってみたいこと、挑戦してみたいこと。
自分や家族の好きな色、好きな香り、好きな空間…。好きなものは何だろう。
自分や家族の苦手なこと、嫌いなことは何だろう。
自分の性格、家族の性格。
今の生活のリズム、将来の生活のカタチ。
今の家族構成。将来の家族構成はどうなるだろう…。

住まいはご家族すべてを包み込んでくれる、とても大きなシェルターです。それは今だけでなく、この先20年、30年、いやもっと長い間かもしれません。他のモノに比べて圧倒的に長い間使うことを考えたら、「自分らしく」が断然必要なのです。

 

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「自分らしさ」がわかってきたら…、次はいつどこで何をしようか、より具体的に整理してみてはいかがでしょう。

休みの日には、やわらかな光が降り注ぐリビングのふっかふかの大きめソファでごろ寝。

庭に面したリビングの大きな窓を開け放ち、庭で駆け回る子供たちを横目に、外の風を感じながらクッキーを焼く。

坪庭に面した大きな窓のあるバスルームで、お気に入りのアロマの香りと植物の緑を楽しみながらのリラックスタイム。

屋根のかかったバルコニーにリクライニングチェアを置き、豆にこだわった大好きなコーヒーを片手に読書。

バスルーム脇のボディメンテナンスルームで1時間ガッツリ筋トレでひたすら汗を流す。

手入れの行き届いた緑の芝生で、特別に奮発したお肉を囲んで家族でワイワイ、バーベキュー。

こんなストーリーを描いてみるのです。

家は私たちを包み込んでくれる、大きなシェルターですから、やりたいことが具体的になるだけで、部屋とソト、部屋と部屋とのつながりがくっきりと浮かび上がってきます。

そして家族にとって本当に必要な場所、部屋の種類や広さも一緒に見えてくるのです。

 

 

「どこで何がしたいか」がわかってきたら…、次はちょっと立ち止まって、建物を建てる場所(敷地)を観察してみてはいかがでしょう。間取りを考える上で、過ごす時間が一番長いエリア(それはリビングであることが多いのですが)をより気持ち良い場所に配置したいと思うものです。

大概、方位だけは頭の中に入れて間取りを考えますので、セオリーとおりに「南側にLDK」となるわけです。でも本当に、気持ち良い場所=真南の方向でしょうか?

これまで200棟余りの注文住宅の設計に携わっていますが、実は気持ち良い場所=真南の方向ではないことがほとんどです。そこで、あらためて建物を建てる場所に行ってみてください。朝、昼、夕方と時間を変えて周囲をよく眺めてみてください。晴れの日、雨の日と違った天気の日を選んで行ってみてください。

きっと、建物を建てる場所で本当の気持ち良い場所が、まるでスポットライトを当てたように見えてくるはずです。

(大塚)

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