2015.12.20

【センスアップ】テーブルコーディネート

住まい計画のヒント

テーブルコーディネートには、正解も不正解もありません。自分流のコーディネートを通じて、毎日をいかに楽しむかが一番大切です。日常生活で出来ることを、無理なく気軽にやっていきましょう。

何よりも大切なのは、家族や来客された方の「美味しかった」「楽しかった」という言葉と笑顔。それが刺激になって、どんどん腕が磨かれるのではないでしょうか?

毎日のテーブルコーディネートの中で、わが家の個性がキラリと光ると良いですよね。

個性を引き出す第一歩は、わが家のテーマを一つ決めること。それに合わせて器などの質感や素材感を統一していきます。あれもこれもと欲張ってしまうと、まとまりがつかなくなるので要注意です。様々なテイストをミックスさせても、質感や素材感が統一されていれば、自然にしっくりとまとまるのです。

 

 

お皿をキャンパスに見立てて、絵を描くように料理を盛り付け、美しさや美味しさをいっそう引き出していくのがテーブルコーディネートのポイント。

主役の料理が映えるように、上手に器を選んでいただきたいのですが、器の模様が目立ちすぎると、模様と料理が重なってごちゃごちゃになってしまい、美味しい料理が台無しに。

迷われたら無地のお皿でも構わないと思います。ホワイト、クリーム、ベージュ、そしてパステルトーンのものが無難でしょう。

白い器には、ぶどうの葉・ばらん・ささの葉・アイビーなどグリーンを演出アイテムに選ぶと、更に素敵です。

楕円のお皿は横に長いので、バランスよく盛り付けられます。丸いお皿は”1点盛り”になってしまい変化がつけにくいですが、楕円形なら2点・3点盛り、1点盛りでもバランスが整います。

コンポート皿は何を盛っても豪華に見えるのがメリット。収納場所がかさばるのがデメリットですが、普段はフルーツを飾ってテーブルに置きっぱなしで解決してもいいのでは。

 

器の大きさについて少し、お話しさせていただきます。

器の形・大きさにバリエーションがあると、テーブルに置いた時に変化が出て楽しいものです。メインの大きめのお皿をはじめ、中皿、小皿をいくつか備えておきましょう。特に小皿を使うと、様々なアレンジが可能になります。

例えば、白い大皿にカラーの小皿を載せてみると、立体的でメリハリもつきます。大皿にパンを、小皿にちょっとしたおつまみを入れるだけでもニュアンスが出ますね。

器は「多ければ良い」というものではありません。

沢山持っているとそれだけ収納スペースを確保しなければならないし、出番の多いもの・少ないものの差も出てきます。本当に気に入った器を、1つずつ買いそろえていれば充分。おもてなし用も普段づかい用も、同じものでOK。いざという来客の時には、扱い慣れた器が良いものです。お客様一人ひとりの器が違うのも楽しいし、それが話しのきっかけにもなるのですから。

ただし、器の質感は統一しておきましょう。同じ大きさであれば、色違いで揃えるのもひとつのアイデアです。同じ大きさの重ねられる器であれば収納にも便利ですし、たとえ1つなくなったとしてもまた、似た様な食器を見つけてくれば大丈夫です。

 

 

毎日同じテーブルで食事をしていると、変化がなくて寂しいものです。

そんな時は、テーブルにクロスをかけるだけでまったく違った雰囲気になり、何となくよそいき気分になれますので是非、試してみてください。

お皿がキャンパスなら、テーブルは絵をかける壁。トータルで演出を考えるのがポイントです。

また、カジュアルな雰囲気を演出したい場合は、ランチョンマットを使いこなしましょう。布のランチョンマットの代わりに、気に入った模様の市販の紙を使っても良いし、お料理に合わせてオリジナルで絵や文字をデザインすればもっと楽しめます。紙の汚れが気になるようでしたら、同じサイズに切ったアクリル板を載せておけば、便利でオシャレですよ。

 

日本には素晴らしい四季があります。お料理に旬のものを取入れて、テーブルのアレンジにもその季節の彩りをさりげなく添えてみましょう。

“季節感”というのも、テーブルコーディネートの大切なコンセプトです。例えば、旬の食材をそのまま箸置きに。春ならそら豆、夏は赤とうがらし、秋には木の実を。もちろん、アイデアいっぱいの手作り箸置きに挑戦しても
楽しいです。

また、季節の花を生けてみるのも一つです。フラワーアレンジメントとなると、どうしても肩に力が入ってしまうけれど、一輪挿しなら毎日気軽に出来るかも。

ちょっとした花をさりげなく生けるには、注ぎ口のついた片口が意外と便利で絵になります。お花は、家の庭や近所の公園で摘んできた、自然な感じのものがよく似合います。

 

テーブルコーディネートを、子供たちとのふれあいの機会に活かしてみてはいかがでしょう?

お料理の盛り付けを手伝ってもらうのもいいですし、得意な折り紙の要領で、ナプキンを色々なかたちに折ってもらうのも良いアイデアです。

パーティーの時なら、お客様一人ひとりの名前を書いたカードや、メニューカードを子供たちの手づくりで作成するのもひとつです。

年末年始はご家族やご親戚が集まり食事をする機会も多いことと思います。お子様のユーモア溢れるメッセージカードで、良い年を迎えてみては如何でしょうか?

(平原績)

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